賃貸リフォームの費用対効果を高める賃貸リフォームのコツ
自分が住んでいた自宅、あるいは投資用として購入した戸建て・マンション・アパート等を賃貸物件として貸し出す際、建物や室内の状態によってはリフォームが必要になります。
自分が住む家なら、リフォームも自分の好みで好きにすれば良いのですが、賃貸物件に住むのは自分ではありません。
例え戸建て1軒、マンション1部屋だとしても、賃貸として貸す以上は事業です。
リフォームも自分の家とは異なり、費用対効果を考えて行う必要があります。
このページでは、戸建て・マンション・アパート等を賃貸物件としてリフォームする時のコツ、心得などについて解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその1.ターゲッティング
自分が居住する実需物件とは異なり、賃貸物件はあくまでも商品ですので、ターゲットを考えてリフォームを実施する必要があります。
自分の好みがターゲットと一致するなら問題ありませんが、そうとは限りませんよね。
例えば、戸建てを学生向けのシェアハウスにリフォームするなら、内装は若者に好みにあったデザインにする必要があります。
今時の賃貸物件では和室は人気がありませんので、エリアによっては洋室化も選択肢の一つになると思います。
ファミリー向け物件では奥様の意見が強いので、水回りの清潔さが重要です。
反面、単身者向けに水回りリフォームのお金をかけても、ほとんど自炊しない人にとっては訴求しませんよね。
更には、賃貸業として成立させるためには利回りを計算してリフォームコストをコントロール、費用対効果を高める必要があります。
むやみに高級仕様にしてしまって、そのため赤字になっては本末転倒だからです。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその2.構造メンテナンス
区分マンションでは特に考慮する必要はありませんが、戸建てを賃貸として貸し出す場合、最優先にするのは構造に関わる部分の修繕です。
躯体、屋根、外壁などですね。
構造に関わる部分をしっかりメンテナンスしておかないと、建物の寿命が縮まりますし、万が一にも倒壊などがあれば大家として責任を取る羽目になります。
防水リフォーム、木造であれば白蟻対策などの費用をケチってはいけません。
区分マンションの場合、マンション全体の管理状況や修繕積立金の積み立て状況が悪いようなら、賃貸として貸し出すのではなく早めに売却した方が良いと思います。
管理組合の方針を変更させることは殆ど不可能なので、管理状態が悪いなら撤退あるのみです。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその3.予算組み
賃貸物件としてリフォームする場合、保有する期間をあらかじめ念頭においてリフォーム予算をたてる必要があります。
例えば5年後に売却するなら、期間内でペイできるリフォーム金額になっているかどうかは重要です。
高額なリフォーム費用をかけたとしても、いただける家賃には上限があります。
戸建ての場合であっても、建物の寿命が尽きたら建て替えが必要になるので、永久に貸し出せるわけではありません。
賃貸業はリフォームコストとの戦いですので、依頼するリフォーム会社は相見積もりして比較しましょう。
見積もりを依頼する際は、リフォーム箇所・範囲を揃えて依頼、使用する設備の型番記載を必須とすることで具体的な比較が可能になります。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその4.デザインの費用対効果
賃貸物件の内装リフォームの際、表層デザインは重要です。
昔と違ってネットで賃貸物件を探す方法が一般的になっているため、ポータルサイトに掲載される写真が地味だとまったく目立たないからです。
日本は家余り、空室が山ほどある状態ですので、ポータルサイトで埋もれてしまわないためには、見た目の良さは重要です。
今の賃貸物件は綺麗なのは当たり前、立地が悪かったり、築年数が古かったりすると、客付けに本当に苦労します。
そういった事態を避けるためにも、目立つことが必要です。
目立たないと内見が入らず、仲介業者に広告費を余分に払って内見を増やすしかなくなります。
尚、表層デザインが重要といっても、何も高級仕様にしろという事ではありません。
壁紙、フローリングに人気のある色調・柄・素材を採用、デザイン照明、デザイン小物などでのホームステージングを行うことで写真映えのするリフォームは可能なのです。
内装材メーカー大手のサンゲツのショールームで、人気の壁紙・床材などについてアドバイスを受けるのもおすすめです。
サンゲツのショールームでが無料でアドバイスして貰えるので、大変お得です。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその5.水回りは極力温存
賃貸物件を選ぶ際、水回りは重視される項目です。
水回りが清潔でなければ選ばれる賃貸物件にはなれないのですが、水回り設備は非常に高価であり、解体処分費用や設置費用も高額なので、頻繁に交換するわけにもいきません。
最初は頑張って水回り一式を交換したとしても、借主が入れ替わるたびに交換はできませんよね。
借主の中には掃除をまったくしない人もいますので、1〜2年もすれば水垢と汚れで見た目ヨレヨレになることもあるますから。
水回りリフォームは高額なので、壊れたり、汚損が極端に酷い場合を除き、極力温存することをおすすめします。
特に浴室とキッチンは高額なので、再生して使用しましょう。
浴室全体・キッチン全体の交換は高額でも、水栓を交換することで見た目はかなり良くなります。
水垢などはプロ用の薬剤を使うことで綺麗に除去できますし、塗装、研磨、シート貼りなどで表層を整えることで延命が可能です。
賃貸リフォーム費用対効果を高めるコツその6.集客で重要な写真撮影
リフォームそのものではありませんが、それと同じくらい重要なのが写真撮影です。
いくら綺麗にリフォームしても、ポータルサイトに掲載する写真が悪ければ、内見数は増えません。
広角レンズなどの使用して部屋をより広く見せたり、画像編集ソフトで明るさを調整する等の工夫を行いましょう。
賃貸物件は商品です。
住み心地の良さも重要ですが、売り物である以上、見せ方も重要なのです。
ポータルサイトで一目を引くために出来ることは、積極的に取り組まなければ、競争の激しい賃貸市場で選ばれるのは難しいことを認識しておきましょう。